Sponsored Link

畳の上でお茶を嗜みながら……? 放課後茶ッカソンに潜入してみた!

本記事は2016年9月19日に掲載されたものを再公開したものです。

14331099_176420919459887_772853130_n

「ハッカソン」という言葉をご存じだろうか。もともとは”hack”と”marathon”からできた造語で、プログラマーたちがチームを組んで制限時間内で新しいサービスを作り上げ、発表するまでを競うというものだ。現在では、プログラミングに限らずさまざまな方面に広がりを見せ、新たなアイデアが生まれる源になっているハッカソン。今回は、高校生が参加する少し変わったハッカソンを紹介する。

放課後茶ッカソンって?

9月11日、夏も終わりに近づく頃、渋谷ヒカリエに30人余りの高校生が集った。なんとそこは畳の上。いわゆるハッカソンのイメージとはかけ離れている。
実はこれ、「お~いお茶」で有名な伊藤園が企画した「放課後茶ッカソン」というイベント。「人々が集まり、お茶をたしなみながら、コミュニケーションを高め、新しい文化を生み出す場」として伊藤園が始めた「茶ッカソン」のいわば高校生バージョンだ。前回(7月)の放課後茶ッカソン Opening Dayで決まった「運動会の新しい種目を考える」というテーマで高校生がアイデアを出し合い、披露する。

お茶はアイデアの源!

では実際どんなことをするのか見ていこう。
最初に全員で座禅をした後、「茶ッカソン」の名の通り、早速ティータイムに入る。急須で淹れたお茶を嗜み、日本茶インストラクターの資格を持つ水野恵輔さん(伊藤園)の講演を聞く。「朝茶はその日の難逃れ」と水野さんは言う。お茶には、頭をすっきりさせる効果や心にゆとりを与える効果があるため、安らかに1日を過ごせるのだという。また、脳が活性化してよりクリエイティブになるため、新しいアイデアが生まれやすくなったり、コミュニケーションが活発になったりするのだという。やはり、「お茶とともにハッカソン」は理に適っているのだ!
14329087_176420872793225_2037191731_n

アイデアは「外し」と「結び」

その後行われたのが、”面白法人”カヤックの八木原さんと氏田さんによるブレスト(アイデアの出し合い)講座。ブレストで大事なのはズバリ「外し」と「結び」。話を様々な方向に自由に飛躍させたり広げたりする「外し」と、それらを最後にまとめる「結び」をうまく融合させることにより、新たなアイデアが生まれるのだという。
その後、グループに分かれ、カードを用いて実際に「外し」と「結び」によるブレストの練習を行った。「前回参加し、他校のいろんな人と話して自分の世界が広がったのが楽しかったのでまた来た」、「この夏にオーストラリアに留学し、違う考えを持つ人と意見をシェアすることの楽しさを知ったので参加してみた」、……さまざまな理由を持ってこの場に集まった志高き高校生たちが、互いに親睦を深めていく。
練習の中で興味深かったのが、「今までにない部活動を考える」というお題。たとえば「3分部活」。「3分間で即興パフォーマンスをしたらどうか」という「外し」から、「演技力やコミュニケーション力、創造力が伸びる」という「結び」につなげた。他にも、「魔法研究部」と部活を考え、「魔法を違法に変える」という謎の「外し」から「違法について考える部活にもできる」というこれまたユニークな「結び」が生まれるなど、自由で独創的なブレストが行われた。
14329079_176420912793221_1980249924_n

運動会の新しい種目を考える

そしてついに本題の「運動会の新しい種目を考える」へ。
各班、2時間半という長い時間を使って、模造紙にとにかく様々なアイデアを書いていったり、付箋を利用して関連するアイデア同士を丸で囲ったりと、それぞれの方法で「外しつつも、結びながら」試行錯誤していく。カヤックのお二方からも、「安全性に問題はない?」、「観客の視点で楽しいと思える?」、「こんなネーミングどう?」など、適宜アドバイスを受けながらアイデアに磨きをかける。
14341622_176420902793222_1358882749_n

そしてプレゼンへ!

いよいよ自分たちのアイデアを全員の前で披露する時が来る。各班、PCで作成したスライドを用いたり、丁寧に図が描かれた模造紙を用いたり、さらにはユニークな劇まで取り入れるなど、思い思いの方法で発表していく。
アイデア自体も、「よく思いついたな」と驚かされるものばかり。結婚式の要素を取り入れた運動会や、暇な「昼食の時間」に焦点をあてた新競技など、もはや「独創性の塊」という感じである。
14341919_176420916126554_1377047769_n
そして運命の結果発表。余談だが、優勝チームには「お~いお茶1年分」が授与される。
優勝したのは、「笑害物競走」を考案したチーム。
トラック1周の中に、双眼鏡をつけてスイカ割りをしたり、ハイヒールを履いて走ったりといった独創的な競技を盛り込んだうえに、それを「とにかく笑える運動会」としてまとめ、さらには「笑害物競走」という素晴らしいネーミングまでつけたのが評価のポイントとなったようだ。なお、優勝した「笑害物競走」は10月中旬の実現に向けて動き始めている。100人程度参加者が必要なので、放課後茶ッカソンに参加していない人も振るって参加してほしいとのこと。
14341526_176420922793220_1885211755_n

夢が広がる茶ッカソン

茶ッカソンを最初に企画した 伊藤園広報宣伝部の角野さんは、そのきっかけについてこのように語っている。「きっかけは、私が営業担当として5年間滞在したサンフランシスコでの経験でした。当時そこではハッカソンというオープンイノベーションが流行っており、そこで感じた”皆で一緒に世の中に良いインパクトを与えよう”という考え方に感銘を受けたんです。そこで、『伊藤園でもやってみよう!』となったわけです」
なお今後は、茶ッカソンをオープンソース化、すなわち学校、企業などが自分たちで茶ッカソンを開催できるような仕組み作り・ルール作りを進めていきたいという。茶ッカソンが人々の話し合いの場として定着していく日もそう遠くないのかもしれない。